子育てをしていると、ダメな叱り方はよく聞きますが、褒め方も悩むことありますよね。
たくさん褒めて、子どもをやる気にさせたい。そう思う親は多いはず!
しかし、もしかしたら褒めたせいで子どものやる気を奪っていることがあるかもしれません。
今回は、「褒め方」をテーマに紹介していきます。
褒め方は3種類ある?
ここでは褒め方にも3種類あるといわれています。
①おざなり褒め
②人中心褒め
③プロセス褒め
なるほど。
つまりこの三つを覚えて、褒めまくればいいってことだね!
実は、この中の二つはやってはいけない褒め方なのです。
えー二つもあるの?
結論から言うと、①②は×、③は○です
では一つ一つ見ていきましょう。
①おざなり褒め
ちょっと、ちょっと!
なんでダメなやつから紹介しようとするのさ。
早く答えだけ教えてよ!
間違いを聞いたって仕方がないでしょ
落ち着いてください(笑)
こんなことありませんか
子「ねえねえお父さん。この絵見て」
父「ん-?うまいね」
子「すごい?」
父「すごいよ」
おわり
これは、ぼくの家の日常だよ。
ちゃんと子どもに反応して褒めてるよ。
これがダメっていうの?
このように、「褒めればよい」という行為だけだと子どもはかえってモチベーションが下がってしまいます。
こうすることで子どもは、
がんばっても、頑張らなくても、あまり見てもらえず適当に褒められる
ということを感じてしまうんです。
子どもが本当に評価してほしかったところをしっかり見て、褒めないといけません。
②人中心褒め
これは、子どもをほめるとき、
「あなたは本当に素晴らしい」と全人格まで褒めてしまうとあまりよくありません。
一見よさそうに見えますが、これは子どもにとってかえってプレッシャーになってしまうのです。
これでもし、褒められる時、褒められない時があってしまうと
「うまくできない時は、そんな自分ってどうなんだろう?」
と、自分の人格が揺らいでしまう可能性があるからです。
そうすると、なかなか失敗ができなくなり、親の前でチャレンジができなくなってしまいます。
③プロセス褒め
上の二つは結構やってた気がするなあ
最後のプロセス褒めというのは、結果ではなく、努力や成長にフォーカスするということです。
例えば、先ほどの①のシチュエーションだと、
子「ねえねえお父さん。この絵見て」
父「んー?これは何を描いたの?」
子「お父さんだよ。」
父「そっかあ。これひげだよね?すごく細かいところまで描いたんだねえ。
前髪の向きもお父さんそっくり。」
このように褒めることで、
「細かく描くことはいいことなんだ。次はここをもっと頑張って描いてみよう」
と感じるようになります。
人はだれしも認めてもらいたいもの。
また、このプロセス褒めというのは、うまくいっている時だけでなく、うまくいかなかった時も褒めることができます。
子「今回のテストダメだった」
親「見せてごらん。ほうほう。ここの記述のところが間違えちゃったんだね。
でも、書き出しのところは間違ってないよね?
前は、何も書けなかったのに今回は少し書けてるじゃないか。
よく内容が理解できているじゃない。」
そうすれば、テストの点にこだわらず、内容が理解できるように今後も頑張っていきそうですよね。
上手な褒め方3ポイント
最後は、上手な褒め方の3ポイントを紹介していきます。
①、②をやったうえで③です。
例えばよくありがちなもので言うと、
親「これは、猫を描いたの」
子「そうだよ」
親「ふーん。猫好きなンんだ」
子「そうだよ」
終了
子どもが絵をもってくるということは、何かを伝えたいということ。
YES、NOで答えられる質問より、自由に答えられる質問をした方がいいですね。具体的に言うと、
・WHAT、HOW、WHYを使う
・これは、何がポイントなの?
といったものを使うといいでしょう。つまり、相手の気持ちをしっかり傾聴するということですね。
まとめ
いかがだったでしょうか。
ただてきとうに褒めると、むしろ子どもにとってマイナスだったなんて驚きですね。
気を付けることは、
・おざなり褒めをしない
・人中心褒めをしない
・プロセスをほめる
そのうえで、
①成果よりプロセス
②具体的に褒める
③質問する(自由回答式)
👉WHAT、HOW、WHYを使う
👉これは、何がポイントなの?
これらを意識しながら、楽しんで子育てをしていきましょう。
ではまた👋
参考文献
「モンテッソーリ教育・レッジョ・エミリア教育を知り尽くした オックスフォード児童発達学博士が語る 自分でできる子に育つ ほめ方 叱り方」島村華子
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