書店をぶらぶらしていると、
目を引く本が
「あのひろゆきさんが本だしてる」
「しかも子育ての」
どんなとんでも子育て論が書いてあるんだろうと
ためしに買って読んでみると、
かなり真面目に書いてある!!
そこで今回は、この本を読んだうえで
・面白かったところ
・ひろゆきさんが伝えたいこと
などについて紹介していきます。
この本の構成
この本は以下のような構成で書かれています
・はじめ
・第一章「頑張りすぎない親になる」
・第二章「子どもの正しい勉強の向き合い方」
・第三章「子どもとお金とインターネット」
・第四章「日本の馬鹿な学校&子育て環境」
・おわりに
この本が伝えたいこと
私なりに、この本つまり、ひろゆきさんが伝えたかったことをまとめると、
・非認知能力を育てよう
・金融教育について
・インターネット教育について
この辺りを中心に書かれていると感じました。
では、順番に見ていきましょう
非認知能力を育てよう
①子どもには根拠のない自信をもたせてあげる
根拠がどうであれ「自分は人生の勝ち組だ」と
自信を持った人の方が物事を楽しく受け止めることができます。
様々なことを試して失敗を繰り返し、たまにうまくいくのが人生。
自信がない人は「どうせ失敗するし、やるだけ無駄」
と何かをする前にあきらめる思考になってしまうものです。
だからこそ、
子供の頃から小さな成功体験を積み重ね、
「未知のこともこなせそうな気がする」
という自信の種を植えつけておくことが大切
②幼少期のいたずらできる環境が子どもを伸ばす
記憶力や判断力や計算能力といった、
数値化しやすい学力=認知能力だけでなく、
・最後までやり切る忍耐力
・他人に自分の意思などを伝えるコミュニケーション能力
・すぐに怒ったりしないように自分の感情コントロールできる能力
このような、
「非認知能力」は子供が幸せに生きるには大切な能力。
2000年にノーベル経済学賞受賞したジェームズヘックマンは、
非認知能力を身に付け方について、
「5歳までのしつけや環境が人生を決める」
といっています。
子どもは、
「痛い思いをする危険なこと」
「壊したら元に戻らないこと」
を通じ自分の行為による結果を見て、物事を学んでいきます。
つまり、
子どもは、いたずらを通じて非認知能力を学習している。
幼少期に「危ないから」「忙しいから」と子ども用のゲージに入れっぱなしの環境に置いておくと、
好奇心を満たしてあげることができなくなってしまいます。
③闇雲にレベルの高い環境で子どもを教育してはいけない
子どもの脳は大人の脳と違って成長中なので、
難しいことを続けると
脳が簡単に処理する回路を作り上げようとしてくれます。
だから、
レベルの高い環境に放り込み、
ある程度しがみついた状態でも継続できるのであれば、
脳が育つことにつながる。
ただし、いくらレベルの高い環境が良いからといって、
能力的な部分でついていけないのに、
根気のみで挑戦させ続ける環境に放り込むのは危険です。
金融教育について
①お金は正しい使い方ではなく、間違った使い方を教える
世の中のお金に対する価値観は日々変わっていくもの
子どもに「どんなお金の使い方が正しいのか?」
と個別具体的に教えても、
その子どもが社会に出るときには
価値観が変わっているかもしれないので、
教えてもあまり意味がない可能性も。
(例)
昔:お金は堅実に貯金
今:お金は投資で増やそう
しかし、「間違った使い方」は意外と簡単に教えられる
(例)ソシャゲに10万使う
そして、子どもには、そもそもお金を持たせないのが1番
子どもはお金を持ってしまうと
間違った使い方をしてしまうものです。
もし、子どもがお金欲しがったらお小遣いではなく
「必要な理由」を聞いて渡す方が良いと考えます。
自分でやりくりする力を身につけさせたいという意見もあるでしょうが、
・自分で稼いだわけでもないお金ではやりくりを覚えさせるのは難しく、お金の使い方を間違えても、失敗だと認識しない可能性がある。
・家の手伝いをした際にお小遣いをあげるのも、他の人のためになることを、「お金の為」にすると考えてしまうようになるので良くない。
そのうえで大切なことは、
お金を使わないで生活する術を子どものうちに覚えておくと、
「本当に必要なものだけにお金を使う」という判断力が身に付く
②子どもに「裕福な家庭」と思わせないほうがいい理由
そもそも、子どもの世界にお金は必要がないもの
親が子供に裕福と感じさせるのは、親が自慢したいだけ
人は裕福であることに快感を覚えると
「お金がないと言えない」と考えるようになってしまいます。
そのうえで大切なことは、
子どもの時から
「払えないものは払えない」
と言える習慣を身に付けておく。
ちなみに、ひろゆきさんの親御さんは
公務員
だそうです。
③「本当に欲しいもの?」立ち止まる力を学ばせる
大切なことは、
自分が欲しいものを手に入れる方法考えることではなく、
「これは本当に欲しいものなのか?」と立ち止まる力
しかし世の中は、
「欲しいもの」と企業は消費者を騙してきます。
大手メーカーは科学的根拠のないような商品を売り、
コンビニ弁当の容器を底上げしてストレス値上げをしてきたりするもの。
そのうえで、
今の時代は欲望に立ち止まる力が必要なのです。
インターネット教育について
①大人の「わからない」で終わらせないためにネットが必要
子どもの素朴な疑問に答えられない場面は、子育てをしていると数多く存在します。
すべてに答えられる大人の方が少なくて当然です。
しかし、大人が「わからない」の一言で済ませてしまうと、
ものを知る楽しみを知らずに「わからなくて当たり前」と言う結論を出すことになってしまう可能性があります。
そのうえで、ネット検索は関連情報を知る癖になるのです。
ネット検索は関連情報を知る癖になる
子どもがインターネットを利用できれば、興味を持ったことを自発的に学習し、自分で調べる習慣を身に付けることができます。
わからない事は人に聞いてしまうと、その場限りの情報は得られるものの、
聞いた事にまつわる付随情報などを知ることはできません。
その点ネット検索であれば、
調べていくうちに、さらに疑問に思うことや興味がある関連項目が出てきて、エンドレスに情報が連鎖していく。これにより知識が身に付く。
人間と言うのは思い込みが重要なので、暇つぶしで知識を得るようになると「自分を調べるのが得意だ」と勝手に錯覚する
子どもの頃にその癖が身に付けば、大人になっても安易に人に聞かず自分で調べられるようになるのです。
何でも聞いてしまう人と言うのは、仕事ができないと見られてしまします。
「みると怒られる」を自覚させるフィルタリング機能
しかし、子どもにネットを使わせるうえで頭を悩ませるのが
ルールについてです。
そのうえで、まず親ができる事は、子どもが使うスマホのフィルタリングからです。
そもそも、フィルタリングをしたからと言っても、
優秀な子供は抜け穴を簡単に探し出せてしまいます。
ちなみに、
中国が国家の威信をかけて「金盾」と言うインターネットの制限システムを作っても、いくらでも抜け道が出てきてしまうため、そもそも完全にブロックする事は不可能。
それでも、フィルタリングを導入する理由は、
子どもに「抜け道を使って情報を閲覧しようとする事はやってはいけないことで、ばれたら怒られる」と言う自覚を持ってもらうため。
大切なことは、
子供が「見ると怒られる情報がある」ことを認識し、たとえその情報を見ても、実行するのに二の足を踏むような状態にすることです。
そのうえで、
ネットを使うルール設定がなかなか難しい以上、まずはフィルタリングを1つの指標とする段階からスタートさせるのがいいと思います。
②「閲覧」はオッケー「発信」はNGの線引きは親がする
インターネットは閲覧するだけならば実害はほぼ無いのですが、発信した瞬間、実害が及ぶ可能性が出てくる可能性があります。
だからこそ、
子どもが自分1人で判断して、何とかやっていけると思えるレベルの育つまで「閲覧」のみに制限する。
具体的には、
・SNSには登録しない
・登録したアカウントは親と共有
・親がいつでも見られる状態にする
・SNSに登録したとしてもで発信はさせない
これらのことを、子どもが自分一人でネットのトラブルを解決できるようになるまで続けた方がいいのです。
子どもから、
「友達限定(許可制)だから大丈夫」という声もありそうですが、
その友達がスクリーンショットをしたり、誰かに画像を見せたりするのが現実です。
③子供にネットの「嘘」を見抜く方法学ばせる
ネットは、情報を適当に載せることができる場所が数多く存在することを体験させるとよいです。
そうすることで、ネットの情報を鵜呑みにしなくてすみます。
まとめ
いかがだったでしょうか。
あの巨大掲示板2ちゃんねるを創設した
ひろゆきさんだからこそといった視点がたくさんあった内容でした。
特に、ネットに関しては非常に興味深い内容がたくさんあったように感じます。
よかったら、ぜひ本も読んでみてください
ではまた👋
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