子どもがある程度大きくなってくると、
「そろそろ勉強させたいな」「どんなドリルを選ぶといいのかな」
なんてことを考える方も多いはず。
今回は、知育ドリルに関する失敗や選び方、解けるようになる方法まで紹介していきたいと思います。
子どもがよりよく成長するために
みなさんはヴィゴツキーの「発達の最近接領域」という言葉を知っていますか?
簡単に言うと、一人で簡単に溶ける問題と、誰かに助けてもらえると解ける問題のちょうど間を指します。
人は簡単すぎる問題だと成長しませんし、難しすぎると理解できませんよね。このほどほどに悩むレベルの問題を解くときが、最も成長するのです。
もし知育ドリルでつまづいたら
3歳までに子どもはごっこ遊びなどの創造的な遊びによって抽象的思考力を養います。
この抽象的思考力を操る力が、積み木などの空間認知能力なのです。
そして、知育ドリルはこれらの能力をさらに高めることができるのです。
3歳の子どもにとっての1日10分間の知育ドリルは発達の最近接領域への働きかけになる
ということになります。
そして、どりののあるレベルでつまずくということは、まだ遊びが不足しているということです。
また、小学校3年生までは生活や遊びの中で当たり前にできることをドリルでやってみるのが効果的です。
逆にそれ以上大きくなると難しい問題やると効果が高いといわれています。
よくある知育ドリルの失敗・・
知育ドリルを買ってみたはいいけど、いつも子どもとけんかになっちゃうんだよね。
これは、知育ドリルに限らず、小学校のお子さんの宿題を見ている時も同じようなことが起こりうります。
①知育ドリルを買ってくる
②子どもが楽しそうにする
③しばらくすると問題の途中で飽きてダラダラ
④その様子を見たママがイライラ
⑤怒り爆発
⑥子どもは、知育ドリル=怒られると感じる
⑦知育ドリルを見ただけでモチベーションが下がる
⑧勉強嫌いになる
こんなことありませんか?
次は、子どもが知育ドリルの選び方を紹介します。
知育ドリルの選び方
みなさんはテレビゲームをしたことがありますか?
もちろんあるよ!マリオからポケモンから何から何までやったよ。
ここでは、そのゲームを参考にした方法を紹介していきます。
①簡単にできる
どのゲームにも当てはまりますが、最初のステージってすごく簡単ですよね?マリオなら少ししか動かないクリボー。ポケモンなら技の連打で勝てるポッポやコラッタなど。
そして、「自分はできる!強い!」というワクワクを感じながらどんどんはまっていきます。
そのわくわく感を引き出すために、知育ドリルは以下のポイントを大切にしましょう。
①1歳年下向けの知育ドリルから始める
②子供がやりたい量以上はやらない
何となく最後までやらないと!
って気持ちもよくわかりますが、そこは目的ではないので子どもが飽きそうになったら潔くやめましょう。
②自分で選ぶことができる
ほとんどのゲームでは、マップの中で自分が好きなように操作ができます。もちろん強制イベントもありますが、手持ちのポケモンが弱っているときには、草むらを避けて進むこともできますよね。
これはエドワードデシの自己決定理論といって
人は何かに夢中になったり集中するためには、成長を自分でコントロールしていると言う感覚が重要である。
ここでの知育ドリルをさせるポイントは、
①知育ドリルを買うときは子供に選ばせる
②どの問題を解くかも子供に選ばせる
ですので、本屋さんで知育ドリルを買うときは、
親がいくつか子どものレベルに合ったものを見繕っておきそこから選択させると良いですね。
知育ドリルが解けるようになる方法
日常生活の中で、数のやり取りができているのに、知育ドリルだとできない。
そんなことありますよね?
これは普段は当たり前にできるからといって、その内容や数処理を理解しているというわけではないんです。
コミニケーションで無意識に使うことと、それを意識のレベルで使う事は理解のレベルが違います。
それができるようになるには、たくさんのいろいろな
問題に触れさせることが大切です。
例えば、
ストリートチルドレンは、おつりの計算はできても算数の計算はできない。
これを知識の領域固有性というそうです。
ではこの、「わかっているはずなのに解けない」の対処法について紹介します。
ポイントは以下の3つです。
①絵本を読むように親が解いているところを見せてあげる
②知っていることにつなげてあげる
③子どもに問題を作ってもらう
①では親が解くときは、「次は自分でといてね」と言った事は言わないようにしましょう。子どもが楽しく聞くことができれば、次は自ら真似をしたくなってくるはずです。子どもが絵本を自分で読むようになるのと同じですね。
②では、東北大学の研究によると、
子どもは問題を解くとき、なじみの場面であれば正答率が25%から60%まであがる
というものがあります。近所の公園や、家での具体的な場面につなげてあげましょう。
③は小学校の授業でもよく使う方法です。旦那も子どもがつまずいたときはこのような作戦を行うそうです。
まとめ
いかがだったでしょうか?
勉強=楽しくい、嫌でもやらなければならない
これだと勉強が嫌いになってしまいますよね。
あくまで遊びの延長で、解けた時は最高に楽しい。
そんな風に感じられるようにパパ・ママがサポートしてあげましょう
ではまた👋
参考文献
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