今回は、前回に引き続きやってはいけないことを紹介していきます。これらは、経験則ではなく科学的根拠をもとに紹介しています。
では、早速行ってみましょう♪
⑤しつけをしない
えーっ
じゃあほったらかしですか?
ちゃんと小さいうちから道徳心を育てていかないと!!
もちろんしつけは大切です。しかし、それはある年齢になってからが重要で、それまではあまり意味がないんです。
アメリカの心理学者 エリオットチュリエル によると、
社会性、つまり守るべき事は大きく3種類に分かれており、それぞれ別々に発達すると言われている
①道徳
②決まり=特定の社会のシステムがうまく回るためのシステム
③個人的な決め事
たくさんのプレスクールを観察したところ、幼児でも決まりがわからない事はあるが、道徳に関しては理解している確率が高かった。
しつけは主に「決まり」について教えること
まず、これらを分けて考える必要がありそうですね。
また、ドイツの心理学者シャーロットビューラー教授によると、
子どもにこのおもちゃを触ってはいけないと言い残し部屋を出た。
案の定全員がおもちゃを触ってしまったが、ビューラーが部屋に戻った時に急にびっくりして「やってしまった」と言う表情をしたのは一歳4ヶ月で半数、一歳6ヶ月児が全員であった
つまり、1歳半まではそもそも理解ができないことが多いということなんです。
ですので、小さい子どもが過ちを犯したのであれば、それは笑って、今度からは過ちがないような環境を作り出してやればいいというわけですね。
⑥「相手の気持ちを考えなさい」といわない
相手の気持ちは考えないと、やさしい人間になれないじゃない!
ガラピコだって、意外と気をつかってくれるよ!!
これも先ほどの話と同じで、それができるようになるのはある年齢になってからなんです。
ハーバード大学の教育心理学者ロバート・L・セルマン によると、
幼児期の子どもは他人の立場になって考える事は難しく、6歳の子どもの99%が他人の立場で考えることができない
とはいえ、じゃあどうしたらいいの?って感じですよね?
例えば、他人に迷惑をかける他の子がいたら、その他人の行動と表情から学ぶことはできるかもしれませんね。
公園でブランコで遊んでいるとき、なかなか次の子に代わろうとしない。でもそこで「他のお友達の気持ちを考えなさい」といったとこで、本当の意味での理解は難しいのです。(お母さんに叱られたからかわろうかな?とは考えますが)
「○○ちゃんが並んでいるとき、前のお友達が代わってくれなかったら嫌でしょ」と自分視点で伝えるとよいかもしれません。また、本当に代ろうとしないよその子がいたら、自分事として学ぶチャンスですね♪
⑦結果だけを見て叱らない
えー
だって悪いことしたから叱るんじゃない
そもそも、きまりを守れるようになるのにはいくつか年齢的なステップがあります。
発達心理学者のピアジェによると、
子どもが「決まり」を守るようになるのには3つの段階がある。
①一歳半まで:守らなければいけないと思っていない段階
②一歳半から6歳まで:守らなければならない理由はわからないが、言われた事は聞かないといけないと思っている段階
③7歳以降:「決まり」の理由を考えることができる段階
まず、この年齢を考えたうえでどう伝えるかを決めなければいけませんね。
そのうえで、もしこんなことが起きたらみなさんはどうしますか?
①やってはいけないことをやってしまったときに、たまたま親にとって幸運なことが起きた
②子供が遊んでいるときに、何かアイディアが思いつき、それが結果的に親にとって不幸なことが起こってしまった
①はいいことだから褒める
②は・・不幸だから叱るかな
①を「ありがとう」など肯定すると「悪いことをしても、結果が良ければ許してもらえる」と思ってしまいます。そして、「見つからなければなんでもオッケー」と考えるようになってしまいます。
② を叱る(否定する)と「自分で考えて、勝手なことをしてはならない」と思ってしまいます。そして、「今度からは言われたことだけをやろう・・」と考えるようになってしまいます。こんな時は、まず理由を聞いてあげましょう。
今回は、この辺で
ではまた👋
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